マンガ脳でモノを考える
日々の生活や仕事の中で、「自分ってマンガ脳だな」と感じることがよくあります。
たとえば会社で新しい企画を考えるとき、最初に思い浮かべるのは
「お客さんの反応がどうであったら正解か」というビジョンです。
そこを軸に、対象となる方の年齢・性別・職業などを絞り込み、
さらにお客さんの顔や服装までイメージを固めていきます。
ここをクライマックスとして、きっかけに結びつけるように接触の仕方などを考えます。
接触の仕方とは、ドラマでいう起承転結の「起」と「承」にあたります。
「起」=どこでこの情報を知ったか
「承」=説明を聞いて、自分にどんなメリットを感じたか
そして「転」では、想定されるリスクをどう扱うかを考えます。
この場合、まずざっくりとして筋を作り、肉付けをして考えていくのですが、
マンガ創作でもよくあるのが「脱線」と「蛇足」です。
詳しくはエンタメ塾の講座で説明しますが、ポイントは筋を見失わない事。
企画を考えるのも、マンガを作るのもさほど考え方は変わらないので、
営業スキルとマンガ的発想を組み合わせれば、よりお客さんに満足いただく企画を
作ることができます。目的はどちらも「相手に楽しんでもらうこと」なので、
親和性はとても高いと思います。
企画やマンガで物語を作るように、日常生活も少し工夫すれば自分だけのドラマを演出できます。
ドラマというのは日常ではあまりない「非日常」の出来事のことだと考えています。
日々の生活の中で、毎日が同じことを繰り返し一年があっという間に過ぎていると
感じるのであれば、日常に非日常をちょっとだけ入れてみることを提案します。
些細なことでよいです。
・いつも乗っている電車の車両を一番前に乗ってみる
・書店に行ったときにまったく興味のないエリアで気になるタイトルや色味の本を手に取る
・夜、部屋を暗くし窓から外を見ながらホットミルクを飲んでみる
ドラマって、意外に簡単につくれるのですが、発想する力と優先順位が問題になります。
1種間に一回ぐらいでいいので、自分のための非日常を作ってみてください。
ただし、毎日同じ非日常を繰り返していたら、それは日常になってしまいます。
花火と同じでその時間を楽しみ、また次への期待に一歩踏み出していきましょう。